【製品インプレ】WTB「2.6"幅のタイヤ使ってみた」

弊社スタッフがWTB「TRAILBOSS TCS 27.5x2.6 L-FR」を使ってみたのでインプレします。

2.6"幅ってなに?

27.5x2.8~3.0"幅という27.5Plus規格の生みの親はご存知WTBです。

27.5Plus規格はクッション性の良さ、トラクションの良さから瞬く間に広まり今や主流規格のひとつとなりました。

しかし全ての人にマッチする規格はなかなか存在しません。

27.5Plusの普及と同時に不満や要望の声も聞かれるようになりました。

27.5Plusはその外径や重量のためにモッサリしている、もっとキビキビ走りたい、だけどクッション感は捨てがたいetc・・・

その要望に応えるために生み出されたのが2.6"幅です。

WTBは2.6"幅のタイヤを2018シーズンから展開しています。

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TRAILBOSS 27.5x2.6

セッティング

スタッフのバイクは27.5インチのオールマウンテンタイプのMTB。

前後BOOST規格ですがチェーンステークリアランスの関係でフロントのみ2.6"幅に。

フロント: TRAILBOSS TCS 27.5x2.6 L-FR 1.6bar

リア: TRAILBOSS TCS 27.5x2.4 L-FR 1.6bar

リム:WTB KOM Tough 27.5" i29

備考: 前後チューブレスにて使用。リアにはCushCore装着

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スタッフインプレ

フィールド: トレイル、ふじてん等

期間: 2か月

ここがGOOD

ストローク感、クッション感が増す。

通常の2.4~2.5"幅のタイヤよりもタイヤハイトがあるため、タイヤストロークとも表現されるようにストローク感が増します。

グリップ感

表面積も広くなるためグリップ感が増します。

滑り出してから破綻するまでの時間が長いためコントロールの幅が広くなります。

耐パンク性

エアボリュームが増しますのでLightケーシングでもパンクしずらくなります。

総じて

スタッフはレースに出ることも多く極力パンクを減らしたいがためにToughケーシング2.3~2.5"幅のタイヤを使用することがほとんどでした。

2.6"幅のタイヤはボリュームが増すことでタイヤストロークが増しますので、Lightケーシングでもパンクリスクが減らせます。

軽くてボリュームのある2.6"幅タイヤはグリップ感が増す上に、対パンク性を極力落とすことなく取り回しの軽さを実現できるのです。

2.6"幅のタイヤを履くことでトレイルライドが純粋に楽しくなった印象を受けました。

ここがBAD

フレーム、フロントサスペンションの形状によっては装着できない場合があります。 

国内ラインアップ

・TRAILBOSS TCS 27.5x2.6 L-FR TT/SG ¥8,400

2020年4月下記ラインアップが追加されました!

・VIGILANTE TCS 27.5x2.6 L-HG TT/SG ¥8,000
・VIGILANTE TCS 29x2.6 L-HG TT/SG ¥8,400
・TRAILBOSS TCS 29x2.6 L-FR TT/SG ¥8,400
・RANGER TCS 29.x2.6 L-FR ¥8,400

 

テクノロジー説明

 TCS・・・Tubeless Compatible System

  チューブドでもチューブレスでも使用できることを意味します。

  チューブレスで使用するにはTCSリムテープ、 TCSバルブ、シーラントが

  必要です。 

 L-FR・・・ライトケーシング、ファストローリングコンパウンド

 L-HG・・・ライトケーシング、ハイグリップコンパウンド

 SG・・・Slash Guard

  Lightケーシングのモデルに採用されている耐サイドカット構造です。

  ナイロンシートがサイドケーシング全周に仕込まれています。

 TT・・・TRI TEC COMPOUND

  トレッド内部、センタートレッド部、サイドトレッド部と3種類のコンパウンド

  を採用することでタイヤの腰砕けを防ぎ、グリップ力の向上、ロングライフを

  実現しています。

実測サイズ

では実際に自分のバイクに装着できるのか?

実際にサイズを測りましたの参考になれば幸いです。

 

直径: 725mm(センターノブトップ-センターノブトップ)

CC径: 650mm(サイドケーシング中心部-サイドケーシング中心部)

太さ:

69mm(サイドノブ最張出し部-サイドノブ最張出し部)

65mm(サイドケーシング中心部-サイドケーシング中心部)

使用リム:WTB Asym 27.5" i35

※使用するリムや空気圧によってサイズは前後します。

重量: 1,071g

推奨リム幅: 内幅27~45mm

 

実際ほとんどのフロントサスペンションには装着可能と思われます。

リアに使用する場合にはチェーンステーのクリアランスの確認が必要です。

 

▼スペック詳細はWTB国内ウェブサイトをご確認ください。

www.wtb-cycle.jp

こんな人にオススメ

・タイヤのグリップ感に不安がある方

・バイクのストロークがもっと欲しい方

・27.5Plusタイヤがもっさり感じる方

・バイクの乗り味を変えてみたい方

 

2.6"幅のタイヤの理解は深まりましたでしょうか?

2.6"幅のタイヤでさらにマウンテンバイクが楽しくなること間違いなし!

ご注文はWTBお取扱店様までお願いします。