【製品インプレ】CORRATEC「E-POWER X VERT CX」乗ってみた①

はじめに

eマウンテンバイク(以下、eMTB)は近年欧米、特に欧州で爆発的な広がりを見せ、スポーツサイクルのメインとなっています。

今回は普段からトレイルライドに出かけMTBレースにも多数出場経験のあるスタッフKによる「CORRATEC E-POWER X VERT CX(イーパワー・エックスバート・シーエックス)」のインプレッション記事となります。 

f:id:groberide_sc:20200519162244j:plain

E-POWER X VERT CX ※画像はプロトタイプ

E-POWER X VERT CXの特長

スペック

価格 : ¥398,000
サイズ :39cm, 44cm
カラー :GUNMETAL
フレーム :E-POWER SHADOW TUBE アルミ
フォーク :SR SUNTOUR XCR34-AIR-Boost  140mm
パワーユニット :BOSCH Performance Line CX
Rディレイラー : SHIMANO DEORE 10s
ブレーキ:SHIMANO BR-MT200 180mm
ホイール : ZZYZX 36mm Tubeless Ready 32h
タイヤ:WTB RANGER 27.5x2.8 COMP

 

▼より詳しいスペックはウェブページにてご確認ください。

www.corratec-bikes.jp

 

最新のBOSCH eBikeシステムを搭載

BOSCHのeMTB向け新型ユニット「Perfomance Line CX」(以下、CXユニット)を搭載。

最大75Nmのトルクを誇り、国内では最強トルクを発生させるユニットです。

そして何より注目いただきたいのがアシストモードに「eMTBモード」を他社に先駆けて採用しているところ。

f:id:groberide_sc:20200519162431j:plain

BOSCH「Perfomance Line CX」ユニット

従来のユニットでは「エコモード」なら「エコモード」の範囲内で、「ターボモード」なら「ターボモード」の範囲内でアシストが効いていました。

「eMTBモード」ではペダルの踏み込み方に応じてエコモード~ターボモードの全モードの範囲内からリニアにアシストが効きます。

つまり滑りやすい路面等でそっと踏み出すとそれに応じたアシストがされるため、滑りにくくなります。いわゆるトラクションコントロールのような機能です。

パワフルなeMTBは登りや滑りやすい路面でトラクションが抜けてしまうというのは「CXユニット」にとっては過去の話となりました。

バッテリーはダウンチューブ内にすっぽりと収まる「PowerTube 500」を採用し、最長で約140kmの走行が可能で見た目も非常にスマート!

f:id:groberide_sc:20200519162701j:plain

BOSCH「PowerTube 500」バッテリー

ではそれらの先進的なBOSCHのeBikeシステムを搭載するバイクはどんな仕上がりでしょうか?

 

X VERT CXの「トレイルジオメトリ」とは

国内展開されているハードテールeMTBのベースはトラディショナルなトレッキングMTBやクロスカントリーMTBのジオメトリを採用したものがほとんどです。

「eMTBは欲しいけれど国内展開されているモデルに魅力的なジオメトリのバイクがない」多くのMTBショップさんから耳にした言葉です。

X VERTはそういったトラディショナルなジオメトリからは一線を画す「トレイルジオメトリ」を採用するに至りました。

近年MTBのヘッドアングルは寝ている傾向があります。

66°にヘッドアングルを寝かせるのに合わせて長めのトップチューブにすることでダウンヒル時の安定感が増し落ち着いてバイクをコントロールできます。

それと合わせるのがショートチェーンステイです。445mmというeMTBの中では非常に短いシートステイにすることで旋回性を高めました。

f:id:groberide_sc:20200519162948j:plain

Photo『MTB日和』誌提供

140㎜トラベルのフロントサスペンションと66°のヘッドアングルはダウンヒル時に高い安定性とコントロール性を発揮し、ショートチェーンステイは高いコーナリング性能を発揮するでしょう。

現代のMTBに求められる拡張性の高さ

ドロッパーシートポストの便利さは多くのマウンテンバイカーが認めるところでしょう。

X VERTのフレーム内にはドロッパーシートポスト用のルーティングが確保されいるので後々インターナルケーブルタイプのドロッパーシートポストが装着可能です。

またリムはチューブレスレディとなっているので、お好みのチューブレスレディタイヤが容易に使用可能です。

※パーツ交換により弊社が出荷時状態で取得している「電動アシスト自転車型式認定」外となる可能性があります。パーツ交換=道路交通法等に触れるということはありませんが、パーツ交換はユーザー様の自己責任にてお願いします。

 

インプレッション 

気になるインプレッションはに続きます。